照ノ富士の基本情報
四股名 | 照ノ富士 春雄 |
本名 | ガントルガ ガンエルデネ |
生年月日 | 1991/11/29 |
身長 | 192㎝ |
体重 | 178㎏ |
出身地 | モンゴル ウランバートル市 |
出身校 | 鳥取城北高校 |
所属部屋 | 間垣部屋 →伊勢ヶ濱部屋 |
得意技 | 右四つ、寄り |
初土俵 | 2011年5月技量審査場所 |
十両昇進 | 2013年9月場所 |
初入幕 | 2014年大阪場所 |
最高位 | 大関 |
照ノ富士の強さについて
豪快な四つ相撲を武器に大関に昇進!優勝経験も
照ノ富士は、192㎝の長身に加え、180㎏近い大柄な体格を活かした、力強い四つ相撲が得意な力士です。
特に、投げ技に定評があり、怪力で力任せに大男を投げ飛ばす、豪快でスケールの大きな相撲を得意としています。
その実力は角界入りした直後から発揮されており、2011年に高校卒業後に入門すると、2年で十両に昇進し、その後は1年もかからずに幕内に出世しました。
そして、三役まで出世した2015年の5月場所で、優勝を成し遂げました。
その実績が認められ、満場一致で平成生まれの力士としては初の大関に昇進し、角界の中心的な存在として活躍することが期待されました。
膝のケガを機に大関から序二段まで陥落するも、見事な復活を遂げる
入門してから4年で大関昇進と、順風満帆なキャリアを歩んでいた照ノ富士ですが、大関昇進後は苦難の連続です。
・2015年9月場所で右ひざの前十字靭帯を損傷
・2016年初場所で肩を負傷
特に2015年に負った膝のケガの影響は大きく、大関にもかかわらず3場所で10敗以上を喫するなどして、大関から陥落します。
そして大関復帰をかけて、関脇として臨んだ2017年九州場所で、またひざを痛めてで休場。
その後も糖尿病や腎臓結石を診断されるなどの不幸が重なり、ついには序二段まで番付を落としてしまいます。
大関経験者が序二段まで陥落するのは史上初で、ケガの具合から考えてもこのまま復活できないのでは、という声も少なくはありませんでした。
実際に、本人も引退を親方に申し出るも親方に説得され、懸命なリハビリに取り組みます。
そしてケガが癒えた2019年の大阪場所で復帰すると、復活劇が始まります。
大阪場所は全勝で序二段から三段目に再昇進すると、順調に勝ち星を重ねて、その年の11月の九州場所では、幕下優勝を達成。
2020年初場所で十両・関取に復帰し、7月場所でついに幕内に復帰。
さらには、幕内に復帰した7月場所では大関・朝乃山を倒すなど痛快なパフォーマンスを披露し、13勝2敗の立派な成績をあげ、自身2度目の優勝を達成。
照ノ富士は地獄を這い上がり完全復活を果たしたのです。
照ノ富士のキャラクターについて
鳥取城北高校時代は秘密兵器だった?
大相撲では短期間でスピード出世を遂げた照ノ富士ですが、高校時代は実はレギュラーではありませんでした。
相撲を始めたのが17歳から経験が足りなかったことに加え、後輩にイチンノロブ(逸ノ城)などの力士がいたため、レギュラーではなかったのです。
しかし、2010年のインターハイで強豪・埼玉栄戦で、控えから出場し、活躍し勝利に貢献。
そうした活躍もあり、相撲を初めてわずか2年足らずで間垣部屋に入門し、大相撲デビューをすることになったのです。
照ノ富士の復活劇に注目!
一度は優勝・大関昇進という栄光を経験しながら、地獄へ陥落し、見事な復活を遂げた照ノ富士。
今後の活躍としては期待できるでしょうか?
ケガからの復帰以降も、パワフルな相撲は健在ですが、以前ほど力任せな相撲ではなく、右上手で上手く廻しを掴む技術力を身に着けています。
これにより、無理な相撲を取らなくなったことに加え、以前の生活習慣を見直して節制したことでケガが減少し、健康状態をキープし、幕内に復帰した2020年の7月場所ではいきなりの復活優勝を遂げています。
このまま健康でい続ければ、体格・実力は幕内力士の中でもずば抜けているので、再び大関の位置へと駆け上がっていけるでしょう。